【Baguio】Botanical Garden へ行ってきた。植物園というより有名観光地

バギオに来るフィリピン人旅行者は、たぶんかなりの割合で Botanical Garden に行くのではないかと思う。
Burnham Park や Mines View Park ほど名前が強いかは分からないが、観光ルートにはかなり普通に入ってくる場所らしい。
実際、海外のレビューを見ても「must-visit」だとか「写真向き」だとか、かなり定番っぽい扱いをされていた。

自分も今回は、バギオ市内から ジプニーで向かった。
行き方を調べると、中心部からは Mines View Park 行きのジプニーが使えるらしく、市場周辺の乗り場から乗れるという案内があった。
バギオは坂が多いので、こういう近場の観光地はジプニーで動くとそれっぽい。
観光客向けに特別整っているというより、地元の足にそのまま乗って行く感じがいい。

まず、植物園というより観光地っぽい

名前は Botanical Garden なので、最初はもっと純粋な植物園を想像していた。
たとえば珍しい植物が整然と並んでいて、植物好きの人がじっくり見て回るような場所だ。
しかし実際は、植物が多いのは確かだが、それ以上に観光地として整備された公園 という印象の方が強かった。

この場所は以前は動物園?でもあり、さらに Imelda Park と呼ばれていた時期もあったらしい。
つまり最初から純粋な植物園一本というより、時代ごとに役割や見せ方が少しずつ変わってきた公園なのだろう。
そのせいか、今の Botanical Garden は「珍しい植物を学ぶ場」というより、花や木、彫刻、各国風の庭園、写真スポットをまとめた観光公園 という方がしっくりくる。

植物は確かに多い。
花もあるし、木も多いし、全体として緑が多いのは間違いない。
ただ、それが植物好きにとってどれほど珍しいのかと言われると、自分にはよく分からなかった。
「これはすごい植物だ」と感動するより、「観光地の中に緑がたくさんあるな」という見え方だった。
なので、植物園という言葉から本格的な botanical garden を想像すると少し違うかもしれない。
むしろ植物テーマパークみたいに思っていた方が近い。

ここで少し気になったのが入場料だ。
近年の報道では、観光客に対して100ペソの入場料を課す制度が紹介されており、住民とは別料金にする形で議論・導入が進められていたようだ。
Tripadvisor の最近のレビュー要約でも、大人100ペソでも価値あるという声が見られる。

つまり、厳密に「外国人料金」と明記された資料を今回確認できたわけではないが、少なくとも観光客料金があり、住民とは別枠で100ペソ前後 という理解でよさそうだ。
実際、旅行者向けにはその認識で回っている感じがある。
地元民の散歩公園というより、外から来た人もしっかり取り込む有名観光地なのだろう。

入口付近で分かりやすかったのが、この地方の民族っぽい服装をした人たちの存在だった。
観光客が一緒に写真を撮っている場面もかなり多く、入ってすぐから「ここはそういう観光地です」という空気がある。
海外レビューでも、Igorot 伝統の服を着た人たちが入口にいる という言及が見られた。

このへんは、静かな植物園というより完全に観光地だ。
自然を眺めに来たというより、まずは「バギオに来ました」感のある写真を撮る場所になっている。
好みは分かれそうだが、フィリピン国内旅行の定番スポットっぽさは確かにある。

日本庭園、中国庭園、韓国庭園、フィリピン-タイ友好ガーデン

Botanical Garden の中で面白いのは、各国をモチーフにした Friendship Garden 的なエリア がある事だ。
案内では、China、Japan、South Korea、Thailand などをテーマにした庭園があるとされている。

実際に歩くと、この各国風エリアがかなり分かりやすい。
日本庭園っぽい場所は鳥居や和風の意匠があり、中国庭園は東屋や色使いがそれらしい。
韓国庭園も「韓国風です」とすぐ分かる作りになっていて、フィリピン-タイ友好ガーデンもまた別の雰囲気を出している。
本格的に各国文化を深く理解できるような施設というより、観光公園の中にテーマ別の景色を作っている感じだが、歩いていて単調にならないのは良かった。

一つの公園の中で景色が少しずつ変わるので、ただ木を見るだけよりは飽きにくい。
むしろ、ここが人気なのは植物そのものより、こういう「次は何があるんだろう」という分かりやすさの方かもしれない。

そして個人的に少し驚いたのが、日本トンネルがある事だった。
第二次世界大戦中に日本軍が掘った全長150メートルのトンネルが園内の主な見どころの一つとして挙げられている。
海外レビューでも、Japanese tunnelに触れているものがあり、「戦時中に作られたトンネルがある」という点はやはり印象に残りやすいらしい。
ただ、中には入れないけど・・

正直、植物園に来て日本トンネルが出てくるとは思っていなかった。
花や木や庭園の話だけではなく、急に戦争遺構っぽい要素が入ってくるので少し不思議な感じがする。
ただ、バギオという街自体が歴史を抱えた高原都市でもあるので、そういうものが残っていてもおかしくはないのかもしれない。
植物園の一部として見るとやや異質だが、その異質さが逆に記憶に残る。

歴史を知ると、今の形も少し納得できる

この場所は昔から今のような「映える観光公園」だったわけではないらしい。
前述の通り、以前は 動物園でもあり、1970年には Imelda Parkと呼ばれていた という歴史がある。
さらに近年は改修も行われ、より 景観的に整えられたとされている。

だから今の Botanical Garden は、歴史ある植物園というより、昔からあった公園や施設を観光向けに少しずつアップデートしてきた結果の姿 に見える。
それで、植物だけではなく、文化展示っぽいもの、写真スポット、友好庭園、トンネルなど、色々な要素が混ざっているのだろう。
統一感が完璧にあるわけではないが、その雑多さも含めてフィリピンの観光地らしい。

人気スポットだけあって、やはり 人は多い。
実際、静かな植物観察をしたい人には少し向かないかもしれない。
のんびり散策できないほどではないが、有名観光地らしい人の多さはある。

その一方で、広さはそれなりにあるので、全体が常にぎゅうぎゅうという感じでもない。
家族連れやカップル、グループ旅行の人たちが写真を撮りながら歩くにはちょうどいい。
だからこそ、バギオへ来るフィリピン人旅行者がだいたい一度は来る、というのも何となく分かる。

行ってみた感想

Baguio Botanical Garden は、名前のわりに「本格植物園」という感じではなく、植物が多い観光公園という印象だった。
花や木はたくさんあるが、それがどれほど珍しいのかはよく分からない。
ただ、日本庭園、中国庭園、韓国庭園、フィリピン-タイ友好ガーデンなど、歩く場所ごとに雰囲気が変わるので、観光地としては見やすい。

さらに日本トンネルまであるのは少し意外で、植物だけで終わらないのもこの場所の特徴だと思う。
入口横の民族衣装っぽい人たちと写真を撮る観光客も多く、最初から最後まで「植物園」というより「バギオの定番観光地」という空気が強い。
ジプニーでも行きやすいし、観光客料金らしきものがあるのも、それだけ外から人が来る前提の場所だからだろう。

静かな植物園を期待すると少し違う。
でも、ただの観光地として行くなら、まぁ価値はあるかもしれない。
人は多いし、かなり観光地化されているが、そのぶん分かりやすくて行きやすい。
バギオに初めて来て、定番どころをいくつか押さえたいなら、普通に候補に入れてよさそうだ。